妊娠が分かると、赤ちゃんを産む病院を決めなければなりません。
出産することができる施設には、
- 個人病院
- 総合病院
- 大学病院
- 助産院
などがあります。
私は、総合病院で子どもを産みました。
この記事では、それぞれの施設の特徴や、私が産院を選んだときのポイントを紹介します。
- 初めての妊娠
- 産院をどこにしようか迷っている
- 産院を選んだ体験談が読みたい
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産院の選び方①:リスクから選ぶ
産院選びで1番大事なのは、自分のリスクに見合った病院を選ぶことです。
自分のリスクを知る
まずは、自分のリスクを知ることから始めてみましょう。
妊娠リスクスコア/ひまわりレディースクリニック
ーー自分の点数は分かりましたか?
病院によってさまざまですが、私が調べた各施設の特徴をまとめておきますね。
個人病院
個人病院とは、開業医が営んでいる病院のことです。
- ホテルのようにきれいな病院も
- 大病院に比べて食事が豪華
- 土曜日の健診が可能
- 自由度が高い
個人病院は、力を入れているところだと、ホテルのように豪華な内装にシェフによるフルコースの食事 なんてこともあるようです。
出産したら食べられるお祝い膳が夫婦それぞれに出たり、家族が個室に泊まってもOKなんてところも。
出産時には自分の好きなCDをかけられるなど、自由度が高い印象です。
土曜日も診療してくれる病院が多いのも嬉しいポイントですね。
一方でデメリットもあります。
- ハイリスクの人は出産できない
- 緊急時は別の病院に緊急搬送される
- 予約が取りづらいところも
- 出産費用が高くなりがち
個人病院では、ハイリスク出産の妊婦は受け付けてもらえません。
それまで順調でも、出産時に緊急事態に陥った妊婦は大きな病院に搬送されます。
また、ホテルのように豪華な産院は人気が集中して分娩予約が取れないことも。
個人病院は、リスクが低く、少しお金がかかっても産後ゆっくりしたいという人におすすめです。
総合病院
総合病院とは、複数の診療科があり、入院用のベッドが100以上ある病院のことをいいます。
- 出産費用が安い
- 設備が整っている
- 他の科と連携している
総合病院では、個人病院よりも設備が整っているため、もしもの時のことを考えるならこちらのほうが安心です。
ただし、NICU(新生児集中治療室)などの設備がない病院もあるのでよく調べた上で検討しましょう。
また、小児科など他の科とも連携しているため、予期せぬトラブルに見舞われてもすぐに診てもらえます。
- 待ち時間が長い
- 基本平日のみの診療
- 担当医が都度変わることも
総合病院は、予約を取っていても待たされてしまうことがあります。
また、曜日によって先生が変わることも。
私は、同じ先生に診察してもらうために毎回曜日を合わせて予約していましたが、出産時は一度も見たことのない別の先生でした。
総合病院は、安心して出産したい人におすすめです。
大学病院
大学病院とは、大学の付属施設である病院のことをいいます。
総合病院と似ていますが、付け加えるなら以下のメリット・デメリットが考えられます。
- 最新の設備がある
大学病院は総合病院よりも最新の設備や技術が備わっています。
- 研修医や看護学生に当たることも
大学病院は教育機関でもあるので、研修医や看護学生が現場を見学することがあります。
ただし、基本的には患者の同意なしでは行われないようです。
医療レベルが総合病院より上であることから考えると、大学病院はハイリスク出産の人におすすめです。
助産院
助産院とは、助産師が開業している分娩施設のことで、正確には助産所と呼ばれます。
- 自然なお産ができる
- 自宅出産が可能な場合も
- アットホームな雰囲気
助産院では、他の病院のように分娩台に上がる必要はありません。
畳の上で四つん這いなど、妊婦が望むスタイルでの出産が可能です。
また、中には自宅まで出張に来てくれる場合も。
アットホームな雰囲気でリラックスしてお産に臨めるのはメリットですね。
- 医療行為はできない
- 妊娠経過が順調な妊婦のみ受け入れ可能
助産院には産科医がおらず、帝王切開や会陰切開などの医療行為は行えません。
もしものことがあれば、提携している病院へ搬送となります。
助産院は、妊娠経過が順調かつ自然で自由なお産をしたい人におすすめです。
まとめ
安心面なら総合病院
ハイリスク出産なら大学病院
自由なお産なら助産院
産院の選び方②:こだわりから選ぶ
リスクが低い人は、こだわりから病院を決めるという方法もあります。
方針は病院ごとに違うので、以下のうちどれを大切にしたいかを考えてみるといいですね。
- 料金
- 自宅からの距離
- 母乳育児
- 母子同室
- 立ち会い出産
- 無痛分娩
- LDR
- NICU
- 助産師外来
- マタニティスクール
料金
妊婦検診や出産にかかる費用は病院によってさまざまです。
参考までに、私が実際通っていた産院の料金を載せておきます。
正常分娩 | 帝王切開 | |
---|---|---|
時間内 | 時間外 | |
およそ48万円 | およそ53万円 | およそ44万円 |
自宅からの距離
近いほうが安心ですが、陣痛がきたらすぐに生まれるわけではないため、少し離れていても構いません。
車で30〜40分以内だとじゅうぶん許容範囲でしょう。
母乳育児
母乳育児を推進しているかどうかは病院によってかなり差があります。
母乳推進の産院だと、毎日のようにトレーニングがあります。
母乳が出るかどうかは努力より、体質が大きいです。
なんとなく選んでつらい思いをしないように、事前にしっかりチェックしておきましょう。
母子同室
赤ちゃんを産んでから退院まで親子一緒に同じ部屋で過ごすかどうかです。
授乳やオムツ替えなどの度に自分がお世話をするので、退院までに育児に慣れることができます。
ただ、新生児の授乳は3時間に一度です。
オムツ替えや自分の用事などもしていたら、思ったより休む時間はありません。
産後くらいゆっくり休みたいという人は母子別室でもいいと思います。
立ち会い出産
出産のときに立ち会ってもらうかどうかは、ご主人とも話し合った上で決めておきましょう。
配偶者以外の家族(母親や上の子など)は立ち会い禁止のところもあるので要チェックです。
陣痛のときから子どもが生まれるまで一緒にいてもらえるのは心強いですよ。
無痛分娩
麻酔を打って陣痛の痛みを和らげることができる分娩方法もあります。
ただし、費用は割増でかかってしまいます。
私の産院では無痛分娩の場合、+10万円でした。
LDR
LDRとは、陣痛・分娩・産後を同じ部屋で過ごすことのできる個室のことです。
家族が休めるようにソファーがあったり畳があったりします。
陣痛中も分娩直後も体力的にかなりしんどく、いちいち別部屋に移動するのはつらいので、LDRはおすすめです。
NICU
NICUとは、新生児集中治療室のことです。
もしものときでも同じ病院ですぐ診てもらえるのは安心要素です。
ただし満床だと、別の病院に搬送になります。
助産師外来
助産師外来とは、助産師が行う妊婦検診のことです。
私の産院では、初期・中期・後期のそれぞれに、通常の健診のあとに各1回ずつ助産師外来がありました。
助産師には女性が多いので、医師には聞きづらいこともゆっくり話せます。
マタニティクラス(両親学級)
マタニティクラス(両親学級)とは、出産を控えている妊婦とその家族のためのセミナーです。
病院でやっている場合と自治体でやっている場合があります。
入院時や赤ちゃんを迎えるために必要なものを教えてもらったり、離乳食の味見、人形を使った沐浴やオムツ替えの練習など、内容はいろいろです。
知識をつけるいい機会なので、体調に問題なければ夫婦で参加したいですね。
マタニティスクール/アカチャンホンポ
プレママ・ストアツアー/ベビーザらス
プレママわくわくセミナー ハロー赤ちゃん!/赤ちゃん&子育てインフォ
プレママ・プレパパセミナー/ミキハウス 出産準備サイト
プレママイベント/ピジョン
ママとベビーのためのマタニティセミナー/スタジオアリス
まとめ
母乳育児・母子同室推進の産院でも、疲れたときはお休みできるか聞いておこう
マタニティスクールは病院以外でも実施されている
私が総合病院を選んだ理由
私は悩んだ末に総合病院を選びました。
重視したのは安心感。
私は、頼れる身内が夫しかおらず、その夫が仕事のときは自分ひとりで病院まで行かなければいけませんでした。
そのため、歩ける範囲にある総合病院に決定。
もちろん、距離だけで決めたわけではありません。
私が選んだ病院は他にこんな特色がありました。
料金 | △ | 無痛分娩 | ○ |
---|---|---|---|
距離 | ○ | LDR | ○ |
母乳育児 | ○ | NICU | × |
母子同室 | ○ | 助産師外来 | ○ | 立ち会い出産 | ○ | 両親学級 | ○ |
そうなんです。
幸いにも、私の選んだ産院は、距離以外にも希望する条件をほとんど満たしていました。
妥協したのは料金とNICUの2つ。
出産育児一時金(42万円)だけでは賄えませんでしたが、5〜10万円の持ち出しで済む計算だったため、まあ許容範囲かなというところ。
その代わり、さらに料金がかかる無痛分娩は諦めました。
NICUがないのは気になりましたが、聞いてみたところ、そもそもこの市にはNICUがある病院はないとのこと。
別の市に通うのも大変だったため、もしもの場合の搬送予定先だけ聞き、ここは目をつむりました。
幸い無事に出産を終えられ、助産師さんも優しかったのでその総合病院での出産には満足しています。
もしも迷う場合は、絶対に譲れないものと、妥協してもいいものを決めてみてくださいね。
まとめ
料金・NICU・無痛分娩を妥協
その総合病院での出産で良かった!
迷う場合は、ゆずれないものと妥協してもいいものを決めてみよう
産院の選び方まとめ│自分のリスクとこだわりから産院を選ぼう
ハイリスクの人は設備優先で、リスクが低い人はこだわり優先で産院を選ぶのがおすすめです。
合わないなと思ったときは、転院することや健診だけ別の病院でするということも可能ですよ。
人気の病院や産婦人科が少ない地域は予約が埋まりやすいので、産院を決めたらなるべくすぐに分娩予約をしましょう。
元気な赤ちゃんに会えるよう、祈っています。
マタニティスクール/アカチャンホンポ
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