フラット35は全期間固定金利の住宅ローンです。
住宅ローン関連は難しい用語もたくさん出てきますし、いやになってしまいますよね。
しかし、比較検討するのならフラット35について詳しく知る必要があります。
ーーこの記事では、フラット35・フラット35Sについてわかりやすく解説します。
- フラット35・フラット35Sについて知りたい
- 住宅ローンを組む予定がある
- わかりやすく説明してほしい
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フラット35・フラット35Sとは
フラット35は、最長35年の全期間固定金利の住宅ローンであり、住宅金融支援機構が民間の金融機関と提携して提供しています。
35年間金利を固定することは、金融機関にとっては実はリスクです。
そのため、国がフラット35を提供しているのです。
なお、フラット35は2021年1月に制度変更を予定しているため、それ以降に申し込む場合は新内容をご確認の上ご検討ください。
【フラット35】2021年1月の主な制度変更事項のお知らせ /フラット35
フラット35・フラット35Sの違い
フラット35とフラット35Sの違いとはズバリ金利です。
フラット35Sは、質の高い住宅を取得することによりフラット35よりも借り入れ金利を一定期間引き下げることができます。
フラット35S│AプランとBプランの違い
フラット35Sには金利Aプランと金利Bプランがあります。
金利引き下げ期間 | 金利引き下げ幅 | |
---|---|---|
金利Aプラン | 当初10年間 | 年▲0.25% |
金利Bプラン | 当初5年間 |
フラット35Sの対象となる住宅/フラット35
- フラット35は最長35年の全期間固定金利の住宅ローン
- 国(住宅金融支援機構)が民間の金融機関と提携して提供している
- フラット35Sは質の高い住宅の取得で金利を優遇してもらえる住宅ローン
- フラット35S金利Aプランは、Bプランよりも基準が厳しいものの金利優遇期間が長い
フラット35についてわかりやすく解説│利用条件
年齢 | 申し込み時70歳未満 |
---|---|
対象 | 新築・中古・借り換え |
金利 | 全期間固定金利 ※金融機関ごとに金利は異なる |
期間 | 15年以上35年以下 |
融資金額 | 8,000万円以下 |
返済比率 | 年収400万円未満なら30%以下 年収400万円以上なら35%以下 |
保証料 | 不要 |
繰上返済 | 手数料無料 |
団信 | 任意 |
70歳未満であれば、申し込むことができます。
親子リレー返済の場合は後継者(子)の年齢が基準となるため、70歳以上でも申し込み可能です。
新築住宅・中古住宅のほか、借り換えも融資対象です。
民間の住宅ローンとの併用も可能ですが、リフォームは対象外です。
ローンを返し終わるまでずっと同じ金利(全期間固定金利)です。
申し込み時ではなく、実際にお金を借りる時の金利が適用されます。
フラット35の借り入れ期間は、原則15年〜35年間です。
申し込み者が80歳になるまでの年数のほうが短ければその期間となります。
フラット35で借りられる金額は8,000万円以下です。
購入価格の100%まで借りられますが、90%以上を借りる場合は金利が高くなってしまいます。
ちなみに、手数料などの諸費用をローンに含めることはできません。
フラット35は年収による基準はないものの、返済比率(年収における借り入れ金の年間合計返済額の割合)による基準はあります。
- 年収400万円未満 30%以下
- 年収400万円以上 35%以下
また、借り入れ金には車のローンなど今借りているお金すべてが含まれるため、注意が必要です。
保証料や保証人は不要です。
手数料無料で、インターネットでは10万円以上、窓口では100万円以上から繰り上げ返済可能です。
団体信用生命保険(団信)の加入は任意です。
そのため、健康状態が良くない人でもフラット35を利用できます。
フラット35で団信を利用したい場合は別途費用がかかる点も注意が必要です。
年齢 | 申し込み時70歳未満 |
---|---|
対象 | 新築・中古・借り換え |
金利 | 全期間固定金利 ※金融機関ごとに金利は異なる |
期間 | 15年以上35年以下 |
融資金額 | 8,000万円以下 |
返済比率 | 年収400万円未満なら30%以下 年収400万円以上なら35%以下 |
保証料 | 不要 |
繰上返済 | 手数料無料 |
団信 | 任意 |
フラット35についてわかりやすく解説│その他の商品・特約
フラット35が1番有名ですが、他にもさまざまな商品があります。
商品ラインナップ
フラット35のうち15年以上20年以下の借り入れ期間のものを、フラット20といいます。
返済期間が短く、より低い金利での借り入れが可能です。
また、フラット20とフラット35を組み合わせて借り入れるダブルフラットを利用することもできます。
長期優良住宅を取得する場合、最長50年の全期間固定金利フラット50を利用できます。
また、フラット35やフラット20との併用も可能です。
金利引き継ぎ特約付きフラット35は、フラット35の返済中に長期優良住宅を売却する場合、同意を得た上で購入者に返済を引き継ぐ住宅ローンです。
機構住みかえ支援ローンとは、JTIが現在所有している住宅を借り上げて、新たに自らが住む住宅を取得するための最長35年の全期間固定金利住宅ローンです。
オプション・特約
家賃返済特約付きフラット35とは、将来返済が難しくなってしまったとき、住宅をJTIに貸しその家賃収入を返済に充てる特約です。
本人は一時的に家を出なければなりませんが、JTIが住宅を借り上げているあいだは借り主からの賃料の支払い有無にかかわらず返済が継続されます。
なお、この返済方法変更の特例を適用するためには一定の条件に該当することが必要です。
ーーなお、2021年3月までに申し込みを終了する商品・特約については掲載を省いています。
制度の変更も予定されているため、詳しく知りたい場合は以下よりご確認ください。
商品ラインナップ/フラット35
【フラット35】2021年1月の主な制度変更事項のお知らせ /フラット35
- 最長借り入れ期間20年/50年のフラット20/フラット50がある
- 長期優良住宅取得の場合、選べる商品の幅が広がる
- 住みかえ支援がある
- 2021年3月までに申し込みを終了する商品がある
まとめ:フラット35は全期間固定金利、フラット35Sは金利優遇の住宅ローン
フラット35とフラット35Sについて、かんたんにまとめると以下の通りです。
- フラット35 最長35年の全期間固定金利住宅ローン
- フラット35S 質の高い住宅を取得した場合に金利が優遇される
フラット35にはさまざまな商品や特約があります。
この記事が住宅ローン選びの一助となりましたら幸いです。
小幸とみ(@koyuki_tomi)でした。
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年齢 | 申し込み時70歳未満 |
---|---|
対象 | 新築・中古・借り換え |
金利 | 全期間固定金利 ※金融機関ごとに金利は異なる |
期間 | 15年以上35年以下 |
融資金額 | 8,000万円以下 |
返済比率 | 年収400万円未満なら30%以下 年収400万円以上なら35%以下 |
保証料 | 不要 |
繰上返済 | 手数料無料 |
団信 | 任意 |
フラット35Sの対象となる住宅/フラット35
商品ラインナップ/フラット35
【フラット35】2021年1月の主な制度変更事項のお知らせ /フラット35
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