子どもがいる場合、夫の死亡保障っていくら必要だと思いますか?
ざっくり言うと、
夫の死亡時に必要なお金-見込み収入等=生命保険などで備える金額
です。
この記事では、夫の死亡時に必要な保障を小幸家を例にして説明します。
- 夫の死亡時に必要な保障が知りたい
- 他の家庭がいくらかけてるのか気になる
目次:ClickでJump!
夫の死亡時に必要なお金
- 家賃・住宅ローン
- 子どもの学費
- 月々の生活費
- 葬儀代
- その他
家賃・住宅ローン
小幸家はマイホームです。
夫名義で団信をかけているので、夫が亡くなれば残りの住宅ローンはチャラになります。
同じようにマイホームで夫名義の団信がある人は、ここは0。
賃貸の人は毎月の家賃がそのままかかります。
子どもの学費
子どもの学費は、幼稚園〜大学まですべて国公立に行かせた場合でおよそ1,000万円かかります。
幼稚園 | およそ70万円(3年間) |
---|---|
小学校 | およそ193万円(6年間) |
中学校 | およそ144万円(3年間) |
高校 | およそ135万円(3年間) |
大学 | およそ500万円(4年間) |
合計 | およそ1,042万円 |
幼稚園 | およそ145万円(3年間) |
---|---|
小学校 | およそ917万円(6年間) |
中学校 | およそ398万円(3年間) |
高校 | およそ312万円(3年間) |
大学 | およそ750万円(4年間) |
合計 | およそ2,522万円 |
※上記は習いごとや部活動費等も含めた平均金額です。
平成28年度子供の学習費調査の結果について/文部科学省
片親になったとしても大学まで行かせてあげたいので、ここは最低限の1,000万円で計算します。
月々の生活費
夫の死亡時にかかる月々の生活費は、
- 子どもと同居 今の生活費×0.7
- 子ども独立後 今の生活費×0.5
が目安です。
計算できたら、①に1番下の子が独立するまでの月数をかけます。
②には、子どもが独立した後の平均寿命までの月数をかけます。
まず「①子どもが独立するまでの生活費」を計算してみます。
19万円×0.7×228か月(19年×12か月)=3,032.4万円(月々13.3万円)
次に、「②子どもが独立した後の生活費」を計算してみます。
19万円×0.5×480か月(40年×12か月)=4,560万円(月々9.5万円)
葬儀代
葬儀代の全国平均はおよそ190万円と言われています。
小幸家の場合は夫婦ともに両親がおらず、また交友関係も狭いので、お互い小さなお葬式を希望しています。
ここは150万円で計算してみます。
その他
今まで計算した以外にも、お金がかかることがあります。
- 固定資産税
- 修繕費
- 家具や家電の買い替え
- 臨時支出
これらはざっくりと各500万円で計算してみます。
これでだいたいの必要なお金が計算できました。
必要なお金まとめ
住宅ローン | なし |
---|---|
学費 | 1,000万円 |
生活費 | ①子ども独立前 3,032万円 ②子ども独立後 4,560万円 |
葬儀代 | 150万円 |
その他 | 2,000万円 |
合計 | 1億742万円 |
葬儀代くらいなら今貯めている貯金でなんとかなると思いますが、その他が心配ですね。
- 夫名義で団信に加入している場合、住宅ローンはチャラになる
- 幼稚園から大学まですべて国公立で学費およそ1,000万円
- 平均寿命までにかかる生活費はおよそ7,592万円
- 葬儀代+その他でおよそ2,150万円
- 合計およそ1億742万円
夫の死亡時に見込める収入等
専業主婦の場合、夫の死亡時に見込める収入のうち、大半を占めるのが遺族年金です。
遺族年金は自分や子どもの年齢によってもらえる金額にかなり差が出ます。
- 遺族基礎年金+遺族厚生年金
(子どもが18歳になるまで) - 遺族厚生年金+中高齢寡婦加算
(私が65歳になるまで) - 老齢年金+遺族厚生年金
(65歳以降)
遺族基礎年金+遺族厚生年金
遺族基礎年金+遺族厚生年金は、子どもが18歳になった最初の年度末(3月31日)を迎えるまでもらえます。
平均標準報酬月額 25万円 | 平均標準報酬月額 35万円 | |
---|---|---|
子1人 | 約140万円/年 (約11.7万円/月) | 約156万円/年 (約13万円/月) |
子2人 | 約163万円/年 (約13.5万円/月) | 約179万円/年 (約14.9万円/月) |
子3人 | 約170万円/年 (約14.2万円/月) | 約186万円/年 (約15.5万円/月) |
13万円×180か月=2,340万円
遺族厚生年金+中高齢寡婦加算
遺族厚生年金に加算してもらえる中高齢寡婦加算は、遺族基礎年金の受給資格を失った(18歳未満の子どもがいない)40歳以上65歳未満の妻に支給されます。
平均標準報酬月額 25万円 | 平均標準報酬月額 35万円 | |
---|---|---|
妻 40〜64歳 | 約98万円/年 (約8.2万円/月) | 約114万円/年 (約9.5万円/月) |
9.5万円×256か月=2,432万円
老齢年金+遺族厚生年金
65歳になると中高齢寡婦加算は打ち切られ、老齢年金の受給が始まります。
遺族厚生年金自体は打ち切られないため、老齢年金と併せて支給されます。
平均標準報酬月額 25万円 | 平均標準報酬月額 35万円 | |
---|---|---|
妻 65歳以降 | 約118万円/年 (約9.8万円/月) | 約134万円/年 (約11.1万円/月) |
老齢年金と遺族厚生年金には受け取り期限がないため、平均寿命(女性87歳)までもらえると仮定して計算してみます。
11.1万円×264か月=2,930.4万円
その他の見込み収入と預貯金等
遺族年金以外で計算に入れられるものとしては、
- 夫の死亡退職金等
- 自分の収入
- 預貯金等
があります。
夫は今の会社に入ったばかりなので、今すぐ亡くなったと仮定すると、死亡退職金は見込めません。
私の場合、こちらは計算に入れません。
私は専業主婦です。
安定したお給料をもらってはいないため、現時点ではこちらも計算に入れません。
現時点で貯めている預貯金や有価証券などの資産も計算に入れられます。
私の場合、現時点で計算に入れられるのはざっくり500万円です。
見込み収入まとめ
今まで計算した金額をまとめると……
- 遺族基礎年金+遺族厚生年金 2,340万円
- 遺族厚生年金+中高齢寡婦加算 2,432万円
- 老齢年金+遺族厚生年金 2,930.4万円
- 預貯金等 500万円
- 合計 8,202.4万円
合計およそ8,200万円のうち、7,700万円が公的年金の見込み収入ですね。
夫の死亡時にもらえるお金についてもっと詳しく知りたい人はこちら
- 私が平均寿命までもらえる公的年金はおよそ7,700万円!(見込み額)
- 現時点の預貯金はおよそ500万円
- 合計8,200万円
夫の死亡時に必要なお金-見込み収入等=夫にかける死亡保障!
ここまでで、夫の死亡時に必要なお金ともらえるお金を知ることができましたね。
最後に、生命保険をいくらかけるか考えます。
住宅ローン | なし |
---|---|
学費 | 1,000万円 |
生活費 | ①子ども独立前 3,032万円 ②子ども独立後 4,560万円 |
葬儀代 | 150万円 |
その他 | 2,000万円 |
合計 | 1億742万円 |
公的年金 | 7,702万円 |
---|---|
預貯金等 | 500万円 |
合計 | 8,202万円 |
1億742万円-8,202万円=2,540万円
ーーこれで、すべての計算ができました。
現時点で私に足りない金額はおよそ2,540万円ですね。
- 現時点で私に必要な夫の死亡保障はおよそ2,500万円
- 場合によって増えたり減ったりする
まとめ:私が必要な死亡保障はおよそ2,500万円!
現時点で、私が必要としている夫の死亡保障はおよそ2,500万円です。
保障額は通常1番下の子が生まれたときに最大となり、それ以降は下がっていきます。
今後もライフスタイルの変化に合わせて定期的な見直しが必要ですね。
不安な人はライフプランニングも兼ねてプロに相談してみるのもおすすめですよ。
この記事が将来を考える一助になりましたら幸いです。
小幸とみ(@koyuki_baby)でした。
保険相談はゼクシィ保険ショップがおすすめ! 知識ゼロの私でも親切丁寧に教えてくれた感動の体験談
夫の死亡時にもらえるお金についてもっと詳しくしりたい人はこちら