私、小幸しおり(@_k_shiori)は注文住宅に住み8年以上経ちます。
夫婦2人でうんうん悩んで決めた理想の間取り。
……のはずですが、後悔しているポイントがあります。
私の場合、それは窓。
個人的に後悔ランキング堂々の第一位です。
この記事では、私が注文住宅の窓で後悔した7つのポイントをお伝えします。
- 間取りの参考にしたい
- 窓の後悔体験談を知りたい
- 注文住宅の体験談を読みたい
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【注文住宅体験談】窓の後悔ポイント7つ
理想の間取りを考えるのはわくわくする一方、その実現はなかなかの大仕事でした。
なんとか形にできたことにほっとして、窓はささっと決めてしまったのです。
自戒を込めて、後悔ポイントをどんどん挙げていきます。
①西の窓は暑い
我が家は西向きです。
なので、西側に窓を作らざるを得ないのですが……あろうことか、特大の窓をチョイスしてしまいました。
最近の夏は35℃を超える猛暑日があることも珍しくありません。
昼下がりから日没までの時間がほんとに暑い!!
すっかりあたたまってるときに追い討ちで照りつけてくる西日はレベルが違います。
エアコンフル稼働。故障したら終わりです。
西側に窓を作らないか必要最小限のサイズにすればよかったです。
②人目につく位置の窓は結局開けない
人目につくかどうかも考えるべきでした。
ヘタしたら他人から中が見えてしまうような位置にある窓は、ほとんど開けなくなりました。
それでも音や話し声は漏れてしまうので、換気のために短時間開けるのみです。
隣家と面している場所はお隣さんと窓の位置がずれているかどうかも重要ですね。
③掃き出し窓は防犯面で劣る
掃き出し窓は、床まで開口部がある背の高い窓のこと。
私はこの窓を和室に採用しました。
理由は、昔住んでいた家にも和室に掃き出し窓があったから。
和室には子どもを寝かせていたので、防犯性で劣る掃き出し窓にしたのは後悔しました。
昔の家は庭があったため、利便性を考えて出入りできる掃き出し窓があったのでしょう。
でも、私の家、庭ないんですよね。
それなのに掃き出し窓にしたのは、過去の記憶に引っ張られたという他ありません。
固定観念は捨てて、本当にその間取りや設備が新しい家に必要かどうかを考えるべきでした。
④高窓やFIX窓は開閉できない
高窓は壁の上部にある窓、FIX窓(はめごろし窓)は固定されていて開けられない窓のことです。
我が家には両方あります。
高窓は憧れ採用。開閉できるタイプをチョイスしました。
一般的には、通風や採光のために採用する窓みたいですね。
ですが、換気したくてもめったに開けません、高い場所にあるから。
日差しがまぶしくてもカーテンの開閉ができません、高い場所にあるから。
1階の高窓は隣家の2階から中が見下ろせてしまうこともあるようなので、位置にも気をつけたほうが良さそうです。
一方、FIX窓は採光のために採用しました。
でもなぜだか階段の踊り場最上部に採用しちゃったんですよね。
採光窓は光が入ってほしい部屋に採用しましょう。
2階の廊下が煌々と照らされています。
特に採光必要なかった。暗いよりいいか。
あとね、高いところにある窓は掃除ができない。
FIX窓に鳥のフンがついていますが、どうしようか考えた結果、どうにもできず放置しています。
みんなどうしてるの? 教えてほしいくらいです。
⑤窓が多いと家具が置きづらい
2階の各部屋には普通サイズの窓を2つずつつけました。
窓を2方向につけると風の通り道ができて換気がしやすいので、メリットでもあります。
しかし、窓を増やすとその分家具を置くスペースが限定されてしまいました。
我が家の場合、各部屋にクローゼットも作ったのでなおさらです。
2階にも西側に窓がありますが、こちらをなくすか小さくするべきでした。
暖かい空気は上に上がる性質がありますし、2階は屋根やベランダからの熱も相まって、1階よりもさらに暑いです。
⑥トイレやお風呂に窓はいらない
我が家にはトイレ、お風呂、脱衣所にもそれぞれ窓がついています。
昔は換気のために必要だった窓も、換気扇や24時間換気システムがついている今では必須ではないみたいですね。
無防備な姿になる場所なので防犯面でも窓はなくせばよかったです。
湿気の溜まるお風呂ではパッキンにカビが生えやすいし、冬は窓からかなり冷気が入ってきてしまいますしね。
強いて言えば、洗剤や子どものおもちゃを窓枠に置けるのがメリットかな。
⑦換気用の小窓が欲しい
ここまでつけなければよかった窓ばかりでしたが、欲しかった窓もあります。
それは換気用の小窓。
夏にエアコンをつけて寝ると……
暑い!! 蒸し暑い!!!!!
温度をいくら低くしても暑い!
エアコンの効きが悪いのだと思い新調してみてもやっぱり暑い!!
室温というより湿気がすごかった。
プチサウナになっていたのは、4.5畳という狭い和室を寝室にしたことが原因だと思います。
あとね、赤ちゃんってめちゃくちゃ汗をかきます。特に頭。
髪の毛も枕もぐっしょり濡らしながら眠っていたので、汗を拭いたり枕にタオルをはさんでみたりと対策に追われていました。
ただでさえ高温多湿な夏の夜に、人間が密集して汗かいてたらそりゃむしむししますよね。
和室は掃き出し窓で、窓を開けて寝ることはできません。
ドアを開けて湿気を逃していましたが、玄関やリビングに隣り合っている間取りのため、かなり不便でした。
人が入れないサイズの小窓があれば、換気しながら寝られたのにと後悔しました。
寝る部屋に掃き出し窓なんてつけるものじゃないですね。
ーーちなみに、子どもが大きくなってからは2階のベッドで寝ています。
こちらは7畳あり、閉め切って寝ても和室のように蒸し暑くならないのでやはり狭さが原因だったようです。
- 西の窓は暑い
- 人目につく位置の窓は結局開けない
- 掃き出し窓は防犯面で劣る
- 高窓やFIX窓は開閉できない
- 窓が多いと家具が置きづらい
- トイレやお風呂に窓はいらない
- 換気用の小窓が欲しい
後悔しないために|窓の種類を勉強してみた
そもそも窓ってどんな種類があるのか。
それぞれのメリット・デメリットは何か。
この記事を書くにあたり、改めて調べてみたので簡単にまとめておきます。
場所や大きさによる窓の違い
掃き出し窓
掃き出し窓は床面まである窓のこと。
- 出入りしやすい
- 採光性や通気性が高く、開放感がある
- 防犯性に劣る
- 面積が大きく、カーテン等のコストが高くなる
掃き出し窓は面積が大きいのがメリットでもデメリットでもあるという感じですね。
今回私は防犯性のデメリットが気になったため、やみくもにつけないほうがいいと感じました。
ベランダや庭に面しているなど、出入りの必要がある場所にだけつけるのが良さそうです。
腰窓(腰高窓)
腰窓は腰の高さくらいの窓のこと。
- 場所を取らずに採光が確保できる
- 形状の選択肢が多め
- 掃き出し窓より採光性や開放感が劣る
- 子どもの転落防止対策が必要
腰窓は種類が多めでアレンジしやすいです。
例えば出窓にする・出入り防止のために格子をつけるなど、目的に応じて使い分けられるのがいいですね。
高窓
高窓は天井近くにある窓のこと。
- 外から中が見えにくい
- 窓の下に家具が置ける
- 位置が高く手動で開閉しづらい
- 掃除が難しい
高窓は採光目的で設置されることが多いようです。
侵入の難易度は上がるでしょうし、採光と防犯を両立してるのは嬉しいポイントですね。
手が届きにくい位置にあるため、リモコンで開閉できる窓にするなど工夫が必要です。
地窓
地窓は床付近にある窓のこと。
- 外から中が見えにくい
- 庭の景色が楽しめる
- 虫や砂が入りやすい
- 開閉するときにかがまなければならない
地窓は庭に面している和室などにつけることが多いようです。
和室から庭の景観を楽しむ……趣きがありますね。
縦スリット窓
スリット窓は細長い窓のことで、縦長を縦スリット窓といいます。
- 天井が高く感じられる
- 並べるとおしゃれ
- 採光があまり入らない
- 幅によっては防犯面で不安が残る
- 家具が置きづらい
縦スリット窓はすっきりしていておしゃれな印象があります。
我が家では採用しませんでしたが、幅やサイズを工夫した上で採用してもよかったかもしれません。
横スリット窓
横スリット窓は横に細長い窓のこと。
- 採光が取り入れやすい
- 家の中が見えにくい
- 家具が置きやすい
- 高い場所に設置すると開閉しづらい
- カーテンの種類が少ない
我が家でも2つ採用していて、高さは顔くらいと天井付近。
横スリット窓はメリットを受けやすい高めがおすすめです。
その他気になるのはカーテンの種類が少なく、ぴったり合うサイズがなかなか見つけられないこと。
カーテンの丈は短めなので、突っ張り棒+カフェカーテンでお安く済みますよ。
開き方による窓の違い
窓の開き方もさまざまです。
引き違い窓
引き違い窓は左右にスライドして開ける窓で、掃き出し窓や腰窓によく使われています。
- 出入りしやすい
- 採光性や通風性がある
- 安価
- 防犯面で劣る
- 気密性・断熱性が低い
- 掃除が大変
最もスタンダードな窓なので、注文住宅でも特に何も言わなければ引き違い窓になるのではないでしょうか。
引き違い窓はレールをスライドして開けるという構造上、どうしてもスキマができてしまうようです。
安価な点も魅力ですが、多少増額になったとしても他の窓にすればよかったと思っています。
上げ下げ窓
上げ下げ窓は、その名のとおり、上下に上げ下げして開ける窓のこと。
引き違い窓の上下版のイメージです。
- 気密性が高い
- 換気効率が良い
- 色やデザインが豊富
- 構造が複雑
- 価格が高め
- 掃除がしづらい
片方だけ開くタイプ、両方開くタイプ、上下が連動してスライドするタイプがあります。
上げ下げ窓は引き違い窓のようにスキマがないため、その分気密性に優れているようですね。
外からは開けづらい構造となっているようなので防犯面でも効果を期待できそうです。
我が家のように、テラスドアに上げ下げ窓がついている場合もありますよ。
こちらは上下連動して開くタイプで、見づらいですがドアを閉めたまま上下から換気できます。
外側には固定式の網戸もついていますよ。
片開き窓
片開き窓は窓枠の左右どちらかを軸としてドアのように開く窓のこと。
両開きタイプは両開き窓と呼びます。
- 外開きと内開きが選べる
- 外観のアクセントになる
- ストッパーがないと窓が開きすぎる
- 窓を開けるスペースが必要
- 雨が降ると窓の内側も濡れる
開き窓は欧米でよく取り入れられている窓です。
洋風にしたい場合はこの窓をアクセントとして使うといいかもしれませんね。
出窓にもよく採用されている印象です。
縦すべり出し窓
縦すべり出し窓は、縦方向を軸として外にすべり出すように開く窓のこと。
- 省スペースで設置できる
- 通風効果や気密性が高い
- ストッパーがないと窓が開きすぎる
- 窓を開けるスペースが必要
- 雨が降ると窓の内側も濡れる
- コストがかかる
縦すべり出し窓は開き窓と似ているため、デメリットも似ています。
閉めるとサッシと窓枠がぴったりくっつくすべり出し窓は、開き窓よりも気密性に優れているようです。
また、開いた窓が風を受けて室内に取り込んでくれるため通風性もピカイチですよ。
横すべり出し窓
横すべり出し窓は、下側を押すと横方向(上側)を軸として外にすべり出すように開く窓のこと。
縦すべり出し窓を90度回転させたような形をしています。
- 雨が入ってきにくい
- 家の中が見えにくい
- 気密性や防犯効果が高い
- コストがかかる
横すべり出し窓は開けると窓が庇のような役割をしてくれるので、雨が入ってきにくいです。
視線が遮れて防犯効果も期待できる高めの位置がおすすめです。
また、開き窓やすべり出し窓など外側に開く窓は網戸が内側につきます。
「窓を開けるときの収納式網戸の開閉が大変」という口コミを見かけましたが、固定式もありますよ。
FIX窓
FIX窓は固定されていて開けられない窓のこと。はめごろし窓とも呼ばれます。
- ガラス面が大きく確保できる
- 気密性が高い
- 安価
- バリエーション豊富
- 開けられない
- 掃除がしづらい
- 中が見えやすい
FIX窓は主に採光目的で採用されます。
開閉するための機能がなく壁にぴったりと固定できるため、気密性に優れているようです。
開けられないので換気ができず、外側の掃除がしづらいのは私も気になっているところ。
サイズや位置はよく検討したほうがいいかもしれませんね。
後悔を活かして|私の理想の窓を考えてみた
形や位置、開き方でこんなにも違いがあるものなんですね。
もしも時を戻せるとすれば、今の私ならどんな窓にするか考えてみました。
①採光を確保する
建築基準法では居室に採光のための窓が必要と定められています。
その大きさは床面積の1/7以上。今知りました。
7畳の部屋なら1畳分以上の窓が必要ということですね。
最低限の窓を確保できなければその他が完璧でも通りません。
計算はややこしいので、まずは担当の方に最低限の窓のサイズを確認し、採光窓を確保します。
出入りする場所以外は引き違い窓をやめて、気密性や防犯性で優れる上げ下げ窓にしたいです。
サイズが足りなければ上げ下げ窓を2つつけるか、横すべり出し窓をプラスします。
冬は結露が気になりますが、2階のほうがマシなので2階は引き違い窓のままにするかもしれません。
②通風を考える
採光の基準を満たせたら、次は通風を考えます。
換気に最適なのは縦すべり出し窓でしたね。
腰より上の高さになるように調整してつけたいです。
広い部屋なら換気を考えて縦すべり出し窓。
上げ下げ窓である程度換気できそうな部屋は、メリットが多い高めの横すべり出し窓も検討します。
すべり出し窓はどちらも人が入れないくらいの細長いサイズ(スリット窓)を採用したいです。
③玄関とキッチンに換気用の小窓をつける
今は勝手口がありますが、特に必要ないのでなくします。
でも、換気用の小窓は欲しいですね。
キッチンは料理中の換気。
玄関は虫に入られたときに殺虫剤をまいたり、お出かけ前に防虫スプレーをふったりするので換気できると便利です。
小さくてもいいので、雨でも開けられて中が見えにくい横すべり出し窓をつけたいです。
④お風呂やトイレの窓はなくす
後悔でも触れましたが、お風呂・トイレ・脱衣所の窓はなくしたいです。
特にお風呂。
お風呂はどうしても湿気がすごいので、パッキンにカビが生えやすくて大変です。
その上、窓から冷気が入ってくるので、冬はこたえます。
もしもつけるとしたら、上に溜まる暖かい空気を効率よく逃がすために高窓を検討します。
換気扇で換気していてあまり困った経験がないので、コストダウンのためにもなくすと思います。
⑤調整する・デザインを考える
ここまで利便性重視で考えてきました。
この配置でほんとうに採光・通風・防犯・家具の置きやすさは大丈夫かを見直します。
平面の間取り図だけではイメージが湧きづらいため、3Dでシミュレーションしてみました。
もちろん家買うときはここまでやってません(やれ)。
上が今の間取りで、下が理想の間取りのイメージです。
採光用の上げ下げ窓を2つつけて、別の方角に横スリット窓を設置してみたパターンです。
なるべく端に寄せて、横スリット窓を高めに設置したことで家具が置きやすくなりました。
右にある両開きドアはクローゼット。
クローゼット側から見てみるとこんな感じ。
今の部屋よりもだいぶすっきりした印象になりました。
上げ下げ窓とすべり出し窓なら引き違い窓より気密性も高いですし、今すぐこのプランに変えたいくらいです。
ちなみに平面図で見てみるとこんな感じ。
理想の間取りでは家具が置けるよう高窓を採用していますが、平面図ではそれがわかりません。
やはり平面と立体(3D)ではイメージの湧きやすさが全然違いますね。
当時は3Dシミュをしていなかったのでこの点も後悔です。
窓は外観にも影響するので、余裕があればデザインも考えたいです。
⑥オプションを考える
つけたかったオプションもあります。
上を見ればキリがないですが、どうしてもつけたかったのは以下の2つ。
電動シャッター
我が家は手動のシャッターです。
入居してから近隣のお家を見て電動シャッター良い! と思いましたが時すでに遅し。
汚れているシャッターを触るのもイヤだし、開閉の瞬間に虫が入ることがあるしで後悔しています。
毎日の開閉も面倒で今は台風のときくらいしか閉めていません。
特に通風できる電動シャッターがうらやましいです。
シャッターの羽根が動いて、鍵を閉めていても視線を遮りながら換気できるんですって。
素晴らしすぎます。
トリプルガラス
我が家の窓はLow-E複層ガラスというもので、ガラスが二重になっています。
この窓もある程度の気密性や結露防止効果があるので、いい窓をつけていただいたと思います。
ただ……やっぱり冬は結露しちゃいます。
結露は放っておくと、カビや健康被害の原因になるので対策したいところ。
正直、毎朝の結露処理は面倒です。
ガラスが三重になっているトリプルガラスを採用していればと後悔しています。
他の方の体験談によると、家中のペアガラスをトリプルガラスに変更した差額は約30万円とのこと。
結露もしなくなったみたいです。
気密性が上がり冷暖房費が安く抑えられるメリットもあるので、将来的には元がとれるのではないでしょうか。
シャッターもガラスも新築時にお願いするのが1番安く済むので、初めに変更しておけばよかったです。
- 採光を確保する
- 通風を考える
- 玄関とキッチンに換気用の小窓をつける
- お風呂やトイレの窓はなくす
- 調整する・デザインを考える
- オプションを考える
注文住宅体験談まとめ|知識と3Dシミュレーションで後悔を減らそう
マイホームは考えなければならないことがたくさんあって大変です。
私も長引く打ち合わせに疲れ、いい加減に決めてしまい後悔しました。
素人が1回で完璧な家を建てるのは難しいですが、知識をたくさんつけ、3Dシミュレーションをすれば失敗は減らせます。
私はそもそも窓の知識が皆無だったのが敗因かな。
私の失敗談が少しでも家づくりの参考になりましたら幸いです。
小幸しおり(@_k_shiori)でした。