早寝早起きをして園に通うのを楽しみにし、帰ってきたら今日あったできごとを笑顔で報告してくれるーー。
理想ではありますが、そううまくいかないのが現状です。
この記事では、私が子どもに登園拒否をされたときの体験談と対応策を紹介します。
- 登園拒否をされて困っている
- 子どもはママにべったりで甘えんぼ
- 登園拒否をされたときの対応策や体験談が読みたい
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【登園拒否体験談】行きたくない理由は、「園がイヤ」ではなく「ママといたい」?
私はかなりの心配性で息子はかなりの甘えんぼ。
今まで親と離れて長時間過ごすことなんてほぼなかったため、いきなり週5日も通園するなんて無理なのではと本気で思っていました。
入園前にプレに通わせてはいたものの、時間も回数も少ない上に保護者同伴だったため園での生活を体験できるものではなく、不安は増すばかり。
「もうすぐ幼稚園だねー」と声かけしていたのですが、返事は「いきたくない」でした。
息子に行きたくない理由を尋ねても、こんなふうに要領を得ない返事ばかり。
そのため、イエス/ノーで答えられる質問に変えてみました。
- ママと一緒にいたい?
- 先生が怖いの?
- お友だちにいじわるされた?
- ママがいなくてさみしい?
- 好きなおもちゃがない?
- ご飯が食べられない?
- 上手にトイレに行けない?
上記の質問をしてみた結果、「ママがいないのがいや」「ママといっしょにいたい」のが園に行きたくない理由であることがわかりました。
しかし、こういう場合、どれだけ園の魅力をプレゼンしたところで「ママがいない」それだけでマイナスになっちゃうんですよね。
それどころか「ママはえんにいってほしいんだ。いっしょにいたくないんだ」と思わせちゃうかもしれません。
それでも入園は刻一刻と近づいてくるので、必死で登園拒否をされたときの対応策を考えました。
- 我が家の場合、登園拒否というよりかは入園拒否から始まった
- 行きたくない理由をうまく聞き出せない場合はイエスノー質問をしてみよう
- 我が家の場合、息子が行きたくない理由は「ママと一緒にいたい」から
【体験談】①入園時の登園拒否の対応策
今までおうちがすべてだった子どもにとって、保護者がいない外の世界にいきなり飛び込めと言われても怖いものです。
いくら園は楽しいよと力説されたって、怖いものは怖いし、イヤなものはイヤ。
ママがいるおうちがいいのです。
逆に言えば子どもとそれだけの信頼関係を築けている証拠でもあるので、まずは自分を褒めてあげましょう。
慣れるまでの辛抱とは言いますが、その慣れるまでがつらいですよね。
私が入園後すぐにやっていた対策をお伝えします。
- 朝早く起きて遊ぶ
- 買い物に行くと伝える
- 手に絵を描く
- 「今日はお休みします」と言いに行く
- 園生活のイメトレをする
朝早く起きて遊ぶ
「朝起きてすぐ準備して、ハイ登園!」というのがいきなりは難しいと思ったので、しばらくは早起きしていました。
入園後すぐは朝5時、遅くても6時までには起きて1〜2時間一緒に遊ぶ時間を作っていました。
「ママと一緒にいたい」「自分の好きな遊びをしたい」という気持ちが少しは満たされるのか、時間になると比較的スムーズにお片付け→準備に移行。
また、登園までの時間に余裕があることで登園拒否されても穏やかに対応できますし、早起きしてるので夜も早めに寝てくれます。
買い物に行くと伝える
息子の場合、自分は園に行ってるのにママはおうちにいるという状況がさみしいようでした。
なので
- 買い物など用事に出かける
- 終わったら迎えに行く
- 帰ったら一緒に遊ぼう
と伝えていました。
ママについていきたいって言ってきかなかったり、ひとりでお留守番すると言われたりすると残念ながらこの方法は使えません。
ただ、絶対に園に行かなきゃダメと言うよりも、「おうちにいてもいいよ。でも園のほうが楽しいんじゃない?」というようなスタンスでいるほうが納得してくれやすかったです。
また、「お母さんもさみしい。でも後でたくさん遊べるように用事終わらせておくから、一緒に頑張ろうね」とも伝えていました。
手に絵を描く
SNSで話題になっていた方法が、子どもの手の甲に絵を描くこと。
好きな絵を描いてあげて、「園のあいだは代わりにこの子が一緒だよ」とか「お守りだよ」などと言ってあげると頑張れることもあるようです。
慣れない場所で不安でたまらない子どもの心のよりどころになるようですね。
ただし、何度も手洗いしているうちに消えてしまうかもしれないので、腕などに場所を変えたほうがいいかもしれません。
「今日はお休みします」と言いに行く
どうしてもいきたくない!! と譲らなかったら、「今日はお休みしますって言うために行こう」と伝えていました。
ごまかしつつなんとか制服に着替えてもらってちゃっかりお弁当や水筒などの準備も整えて、園に向かいました。
園に着いて先生を目の前にすると息子は私の後ろに隠れてモジモジ。
なにもせずにただ見守っていると、しばらくモジモジした後に
と小さな声で言ったかと思うと手を放し、保育室に向かってかけていきました。
先生もプロなので子どもの気が向くようにいろいろ誘導してくださるとは思いますが、それでも帰りたがったら。
ーーそのときは初めに約束したとおり、「お休みします」と伝えたら回れ右して一緒に家に帰ってこようと思っていました。
無理やり行かせると嘘をついたと思われて傷つけるし、次からこの手は使えなくなってしまいますからね。
ただし、この作戦が使えるのは初めのうちだけです。
発熱などやむを得ない事情で一度お休みすると、園にわざわざ行かなくても欠席連絡できるということを覚えられてしまいました。
園生活のイメトレをする
発達障害がある子の場合、自分の想像が及ばない状況を極端に嫌がることがあります。
「よく知らないところに行ってよく知らない人たちと数時間過ごして帰ってくる」
なんて、怖くてたまらないのです。
そこで、入園後の生活を子どもが少しでもイメージできるようお手伝いしてあげるといいと思います。
徒歩送迎なら園まで保護者が付き添うのであまり心配はいらないでしょう。
バス通園の場合は、二手に分かれて
- ママが子どもと園のバス停まで行く
- パパが自家用車でバス役をして、子どもだけバス停で拾う
- 園バスと同じルートで園まで行く
- 帰りもママがあらかじめ待機しておき、バス停で下ろす
というふうに模擬練習してみるといいと思います。
初めてが怖いので、ぶっつけ本番になる前に不安要素を潰しておく感じですね。
お迎え役の人は必ず車よりも早くバス停についておくことを心がけましょう。
園での生活をイメージするためには、先生の協力も必要です。
- 施設内の写真を撮らせてもらう
- 園全体や保育室の見取り図を作る
- 園の1日の流れを書く
- 家でお弁当の練習をする
「ここで靴脱いでここで上着とカバンをかけるんだよ」
「トイレはここから行けるからね」
など、予習しておけば子どもが安心してくれるかもしれません。
おしぼりやランチマットを使い慣れてない場合は、お家でお弁当の練習をしてみてもいいですね。
「好きな遊びをしていいよ」と言われても何をしていいかわからず戸惑うことがあります。
「今日は砂場で大きなお山を作るのとゾウさんの絵を描くのとどっちがいい?」
など、具体的に誘導してみましょう。
子どもがなにに不安を抱いているのかを聞き出して、ひとつずつ解消していけるといいですね。
見通しが立たないことに強い不安を抱くタイプの子は初めこそなかなか行きたがらないものの、慣れるとスムーズに行ってくれることも多いですよ。
【体験談】②入園後の登園拒否の対応策
どうにか園になじんでひと安心している頃に突如やってくる登園拒否。
園がどういうところかわからなくて嫌がっていた入園時とは違い、根深い問題が隠れている場合があります。
- 園での楽しみを作る
- ライバルを作る
- ごほうび制にする
- お休みする
- 園に相談する
- 環境を変える
園での楽しみを作る
朝起きてすぐ準備して出かける……なんて大人でも気分が乗らないことがあります。
そんなときは楽しいことに気持ちが向くよう誘導してあげましょう。
たとえば、お弁当に好きなおかずを入れるとかお友だちに手紙を書いてみるとか。
私もよく息子にお手紙を書いてもらい、
と言って気分を盛り上げていました。
ママと一緒に書いてもいいし、なんなら絵だけのお手紙でもいいんです。
「お友だちにあげる」という行為が特別に思えるみたいですね。
お友だちと話すきっかけにもなるので、ぜひ試してみてください。
ライバルを作る
息子はひとりっ子で、おうちでのお友だちはパンダのぬいぐるみ。
お友だちだけどライバルでもあり、パンダには負けたくないようです(ぬいぐるみだけど)。
ーーこれを利用して、
とパンダの声で言って、園バッグを背負って歩き出すしぐさをすると
と言ってあわてて走ってきます。
反応がにぶいときも、
と小芝居を打てば、
と、おもしろいくらい釣れてくれます。
いつまでこの手が通用するのかなーなんて思いつつ、手を替え品を替えなんとか登園してもらっています。
ごほうび制にする
5連勤なんて長い! 大人でも月曜日の朝は憂うつです。
まだ曜日の感覚がない子どもにとっては、永遠のように感じてしまうのかもしれません。
そこで四角の枠に番号をふったカードを作り、「5回行ったらおしまい」がわかるように視覚化しました。
登園するたびにスタンプを押したりシールを貼ったりして、1日1日消していく形です。
「今ここまで進んだからあとこれだけ頑張ったらお家にいられる」
というのが目で見てわかる形になったので、視覚優位な息子にとっては有効でした。
さらには「ログエン(園)ボーナス」と称して、5日頑張れたら小さなプレゼントをあげたりしていました。
なにもなくても楽しんで通えるのならそれが理想ですが、登園が苦痛になっている場合はごほうび作戦もアリなのかなと思います。
ただし、それが当たり前になっても困らないようにごほうびは小さなものをおすすめします。
紙はダイソーで売っているこのミニスケッチブックを使っています。
画用紙みたいな紙質ですし、半分に切って折ると名札入れの裏に入れられるちょうど良いサイズになるので愛用しています。
ちなみに、我が家は入園時もこの作戦を使っていて、6月には息子のほうから「もうしなくていい」と卒業してくれました。
ーーと思ったら2学期の途中からまた登園拒否が出たため、3学期の現在もこの作戦は続行中です。
お休みする
子どものモチベーションが上がるようどんなに頑張っても、そのどれもが通用しない日もあります。
そんなときは開きなおってお休みです!
園は義務教育ではないので、行かない日があったっていいのです。
ーー次は園に行けるよう、その日は息子と遊んだりたくさんぎゅーしたり、好きなことを思いっきりやってもらうようにして充電DAYにしました。
たまにのお休みなら充電DAYと称して甘やかしてあげるのもアリですが、毎日ならそうはいきません。
私は在宅で仕事してるので、子どもがお休みして家にいても家事したり仕事したり忙しくしています。
家でひとりで遊んでもつまらない! となればしめたもので、そこであらためて登園のアプローチをすると思います。
それでもどうしても行きたがらない場合は、園自体がイヤになっている可能性も考えてみたほうがいいかもしれません。
園に相談する
親だけではどうにもできないなら園に相談してみましょう。
向こうもプロですので、私たちでは考えつかなかった方法で問題を取りのぞいてくれるかもしれません。
発達障害がある子の場合は、療育先や病院で相談したほうがいいと思います。
療育先の先生が園にようすを見にきてくれることもありますよ。
環境を変える
先生が怖い、いじわるしてくるお友だちがいる、園の方針と合わない……。
私たちの努力ではどうにもできない上記の原因で登園拒否になっている場合は、無理に行かせると逆効果です。
最終手段として転園するなど環境を変えることも視野に入ってきます。
もちろんかんたんにできることではありませんので、よく考えたうえでそれぞれにとって良いと思う道に進めるといいですね。
【体験談】登園拒否の対応策まとめ:頑張れる理由を作ってあげつつ、無理しない
入園時は園への不安が強いので、慣れるまではなるべく気持ちに寄り添ってあげられる支援をするといいと思います。
園に慣れた後で突然言われる「行きたくない」は、ただ気分が乗らないだけなのか他に原因があるのかを見極める必要があります。
うまく気分を盛り上げつつ、どうしても難しいなら無理しない。
我が家も毎日工夫してなんとか幼稚園に行ってもらっています。
お休みする日があってもOK!
一緒に頑張りましょう。
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